「キムチ」の英語表記は「kimchi」、中国語表記は「辛奇」です。

中国語には「キ」や「キム」の発音を持つ文字がないため、2013年に農林畜産食品部が用意提案した「辛奇」に選定しました。

文化体育観光部が、農林畜産食品部など関係機関や専門家による検討を経て『公共用語の外国語翻訳および表記指針』を改正しました。

改訂訓令では、従来の訓令で「キムチ」の中国語訳および表記用例として提示していた「泡菜(パオツァイ)」を削除し、「辛奇(中国語発音:シンチ)」を明記しました。

「辛奇(シンチ)」はキムチと発音が似ており、「辛くてめずらしい」という意味で、最近食品業界など民間からも辛奇(シンチ)をはじめとするキムチの中国語表記案が求められ続け、キムチを適切に表現できる用語として選定されました。

「キムチ」の中国語訳表記として「辛奇(シンチ)」を使用することにより、キムチとパオツァイの区別を明確にし、韓国固有の食べ物であるキムチに対する中国の理解を深められることが期待されます。

改正された訓令は、国や地方自治体が作成するホームページ、広報資料などに適用され、政府部処や地方自治体は訓令に提示された原則に沿って海外広報資料などを製作します。したがって関連機関は、キムチに関連する中国語の広報コンテンツなどを製作する際は、キムチを辛奇(シンチ)と表記することになります。

キムチ
キムチ キムチ
キムチ(Kimchi)泡菜(Paocai) べつ
区分 キムチ(Kimchi) 泡菜(Paocai)
CODEX 規格 2001年登録
キムチ(CXS 223-2001)
別途のCODEX規格なし
果物や野菜ピクルス(CXS 260-2007)規格に含まれる
※ISO規格に2020年登録
定義 白菜にトウガラシ粉、ニンニク、ショウガ、ネギ、
ダイコンなどで作られた混合ヤンニョムを和えて
発酵させた製品
(Codex/CXS223-2001)
白菜類、カラシナの茎、ロングビーン(ジュウロクササゲ)、トウガラシ、ダイコン、ニンジンを塩に漬けて発酵させた製品
(ISO/FDIS 24220)
特徴 塩辛を使用、低温発酵 塩辛を不使用、常温で発酵
ユネスコ人類無形遺産に登録された韓国の「キムジャン(*越冬用のキムチづくり)文化」 映像を見る
Kimjang Making and Sharing of Kimchi
ソースRepresentative post from the Ministry of Culture, Sports and Tourism Cultural Heritage Administration